(*´∀`)φ…..A HAPPY NEW YEAR!

I hope new year brings you lots of joy and happiness!

 

皆さんこんにちは! メカニックの石井です!!

昨年はたくさんの方に不定期日記を見て頂き、ありがとうございました。

今年はより一層BMWの魅力、整備の魅力をお伝えできるよう頑張って参りますので、どうぞよろしくお願い致しますm(_ _)m

 

 

それでは2024年一発目、本題に入っていきたいと思います。

今回ご紹介する車両はこちら!

F10 523dです!!!!

 

走行中駆動系が壊れてしまい動けなくなってしまったという事でレッカー入庫されました。

男性陣みんなの力を借り、頑張って工場に押し入れます(; ・`д・´) エイッ!!!

 

さっそく車両を点検してみたところプロペラシャフトはちゃんと回っているのですがタイヤが全く回らない((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

という事でデフの内部不良決定です(´Д`)

なかなかのレアケースですねぇ、駆動系の中でもかなり頑丈に作られている部品なんですが・・・ 私も今までで数回しかデフが壊れてしまうなんてのは見たことないですからね。

 

では、とりあえず外して行きましょう(^_^)/

 

まずは、苦手なマフラー外しからです!!

しかし、いつもと違いこのマフラーは滅茶苦茶軽いんで、ちょー簡単(^^) 一人で取り外しが出来ちゃいます!

 

そして遮熱板まで外してしまいます。

これでプロペラシャフトとデフを切り離すことができます!

 

次にドライブシャフトを抜くために足廻りのアームを切り離します。

んっ? なんで?? そんな大変なの???

そうなんです、この年代からのBMWは、昔と違いドライブシャフトを抜くのが大変なんです。

理由は次の写真で!!

 

赤矢印の部分、ドライブシャフトがデフに刺さっているんですが、昔のBMWみたいにデフのサイドフランジにボルトで固定されているのではなくて、日本車と同じで一本物のドライブシャフトがそのままデフに刺さっちゃってるんです((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

おまけに最近のBMWは、デファレンシャルキャリア(デフを支えてるフレーム)をアルミ合金で出来ている為、なかなかの体積!(要は部品が大きい)本当にスペースがない。

初めて見た時は驚愕でした、何故?? 外せないじゃん(ノД`)シクシク

 

でも大丈夫(`・ω・´)シャキーン

外す部品が多いだけです。大体のことは何とかなるもんです。

デフを降ろしながら、ドライブシャフトを抜いていきます。

・・・少しずつね!少しずつ・・・

 

ハイっ!! 無事ドライブシャフトが抜けましたヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪

写真では一瞬ですが、実はここ手こずりました、一発目はバールでこじってドライブシャフトを抜くんですがドライブシャフトにバールをかけるところが全く無いんですΣ(゚д゚lll)ガーン

でも何とかなるもんなんです、試行錯誤しながら何とか無事抜くことができました!!!

 

そしてこれが取り付けるデフ本体。

今回は、耐久性のある部品なので中古品で対応します。

ドライブシャフトが刺さる部分のデフのサイドシールは新品に交換します。

もしオイル漏れしてきたら交換作業滅茶苦茶大変ですからね(゚Д゚)ノ

 

そして、装着。あらかた組み上がりました!

プロペラシャフトを回すとちゃんとタイヤが回ってくれます(^^♪

 

そして遂に組みあがりました(^o^)/

この後、試運転をし、アライメントを取れば完成!

いやーなかなか大変な作業でしたが、実はこの作業暮れギリギリの作業だったので、何とか年内に納車できてほんとに良かったです(^_^)

 

皆さんいかがでしたでしょうか?

今回は、故障原因がはっきりとはしていないのですが、デフオイル無交換がメーカー指導ですが、オイルの挿入口があるので、たまには添加剤などを補充すると良いのかもしれませんね。

 

それではまた次回の「不定期日記」をお楽しみに!!!

May this be a happy and fruitful year.

 

サービス部 石井 直人